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第4弾量的購買:年間2,016億円の節約、先発は2社のみ落札

中国市場

2021.02.15

2月3日、国家レベルの量的購買の4回目が実施され、その結果は上海集中入札購買管理事務所のウェブサイトで2月7日までの公示を経て、2月8日正式に公布された。

 

年間2,016億円の節約

第4弾の量的購買は高血圧、糖尿病、胃腸疾患、精神疾患、悪性腫瘍などの疾患を中心に45品種がすべて正常に落札された。基準価格と比較すると、平均52%の値下げとなり、最大96%の値下げをされた品目もあった。単純試算すると、第4弾の量的購買では、年間約2,016億円(124億元)の医薬品コストが節約できると予想されている。

 

最大10社まで落札可能に

第3弾(こちらを参照)では最大8社の落札が可能であったが、今回の落札可能業者数はさらに拡大し、最大10業者に達した※1。その他は従来のルールに従った。落札は、以下のいずれかの条件を満たせば、落札可能であるが、総落札業者数に制限があるため、落札できない業者も出てくる可能性がある。

1.入札単価が同一品種の最低入札単価の1.8倍以下である場合。

2.入札単価が事前提示された基準価格に対して50.00%以上の下げ幅があった場合。

3.入札単価が0.1000元以下の場合。

 

118社が落札に、先発は2社のみ

第4弾の量的購買には152社が参加し、そのうちの118社によって、計158品目が落札された。外資系企業は21社が入札に参加し、5社のみが落札に至った。先発医薬品メーカーでは、Sanofi-Aventis France(落札品目:アミスルプリド0.2g)およびFresenius Kabi Deutschland GmbH(落札品目:プロポフォール静注1%20mL)の2社のみだった。

MENETのデータによると、45品種のうち、21品種において先発企業が中国市場に参入しており、その中の11品種は2019年の中国公的医療機関において50%以上の市場シェアであった。

日系企業では、エーザイの現地会社がロキソプロフェンナトリウム錠のみを落札した。第一三共(入札品目:レボフロキサシン錠)、武田薬品(入札品目:注射用パントプラゾールナトリウムおよびパントプラゾールナトリウム腸溶錠)、大日本住友製薬(入札品目:ガスモチン錠)は入札に参加したものの、落札に至らなかった。

 

成功率アップ

第4弾の量的購買は215品目がその入札の対象となり、結果158品目が落札され、成功率は73.5%(第2弾は61%、第3弾は54%)だった。一方、企業数から見ると、152社が参加し、118社が落札にまで至り、その成功率は77.6%(第3弾は64%)だった。落札品目、企業数でも前回より成功率がアップした。

 

下げ率50%-70%に集中

張自然※2の統計によると、第4弾の量的購買では50〜70%の下げ率が最も多く、62品目(40%)であった。また、下げ率が80%以上となった品目は52品目(33%)であった。このうち、90%以上の下げ率は全体の15%を占め、主に注射剤の大型品種に集中し、激戦品目となった。例えば注射用パレコキシブナトリウムの参加数は16業者にも達し、ドキソフィリン注射では購入総額は大きくなり、634億円(39億元)にもなる大型品種となった。注射剤は院内処方のみであるため、これらの品種で競争が激しくなった結果、下げ率も大幅に高くなったのではないかと指摘されている。

 

最低価格が緩和に

今回の最低価格はハンルイ医薬のガバペンチンカプセル100mg の2.25円(0.138元)/錠だった。6.5円(0.4元)より低い落札価格が22品目あったものの、第3弾のメトホルミン錠(0.21円/錠)のような最低価格が極端低い事例はなく、最低価格が緩和された。

 

発注側・製薬企業ともに有意な落札価格も多数

ノルフロキサシン0.1g(~7円(約0.5元)/錠)、レボフロキサシン0.5g(~49円(約3元)/錠)、イブプロフェン注射(4ml:0.4g)(~335円(20.58元)/本)、ドキソフィリン注射(10ml:0.1g)(~289円(約17.78元)/本)、プレガバリンカプセル75㎎(~42円(2.6元)/錠)、バルサルタン・アムロジピン配合錠(~51円(3.13元)/錠)、バルサルタン・ヒドロクロロチアジド配合錠(~35円(2.13元)/錠)などのように製薬企業にとっても妥当な利益率をもたらすことが期待される落札価格となった品目も多くあった。

なかでも、グリクラジド徐放錠を落札した1業者、天津君安生物は典型的な例である。天津君安生物においてはグリクラジド徐放錠が唯一、品質再評価に合格した製品である。通常、地方におけるグリクラジド徐放錠60錠の落札価格は、361円(22.2元)であるが、今回は594円(36.56元)となり、落札しただけでなく、価格も上昇した。また、この落札により、全国の1/3に供給することになり、総販売額は15億7,000万円(9,670万元)と大幅にシェアと売上が増加すると予想されている。

 

華海薬業の状況

浙江華海薬業はボリコナゾール錠50㎎を落札した。

これにより、これまでに落札してきた高血圧症治療薬の7品種、精神疾患用薬の5品種に加えて(品目はこちらを参照)、全身性抗真菌薬の領域の品目も落札し、多くの領域の医薬品を供給することによって人々の健康に貢献できると期待されている。

 

 

1:落札業者数取り決めは、以下の通り。

入札企業数に応じて

3~5社   :落札企業=(入札企業数-1)

6~11社   :落札企業=(入札企業数-2)

12~13社 :落札企業=(入札企業数-3)

14社以上  :落札業者数 10

 

2.「第四批集采中标结果:6张图全分析」(2021年2月4日、張自然)を参考

 

 

参考:

上海集中入札購買管理事務所のウェブサイト(SMPA):

1月15日の募集通知:国家组织药品集中采购和使用联合采购办公室关于发布《全国药品集中采购文件(GY-YD2021-1)》的公告

2月8日の結果通知: 关于公布全国药品集中采购中选结果的通知

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