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第3弾 56品種(86規格)の量的購買がまもなく中国で開始

中国市場

2020.08.07

2020年8月20から上海で入札を行う、国家レベルの量的購買の第3弾が通知された(聯合購買弁公室、7月29日通知)。そのポイントについて前もって確認する。

 

1.56品種(86規格)

最初の「4+7都市」モデルの31品種、第2弾となる33品種から、第3弾の入札対象は56品種に拡大された。その中には、アナストロゾール錠、アンブロキソール錠とOD錠、イブプロフェンCR錠と顆粒剤、デスロラタジン錠、ドンペリドン錠、フィナステリド錠、フルオキセチン錠、メコバラミン錠、グルコサミン錠、オランザピンOD錠、メトホルミン錠とCR錠、クエン酸シルデナフィル錠など使用量が多い品種が含まれている。

MENETのデータによると、2019年の中国の公的医療機関におけるこれら56品種の総売上は、560億元(約8400億円)を超えており、そのうち23品種については、それぞれ単品での売上高で10億元(約150億円)を超えている。最も大きいのはバルサルタン錠で、続いてメトホルミン錠、カペシタビン錠となり、売上高は、それぞれ49億6400万元(約744億6000万円)、43億800万元(約646億2000万円)、34億9100万元(約523億6500万円)であった。

 

2.最大8社まで

落札候補の企業数は実際に入札を申請する企業数によって決まるものの、使用量が多い品種もあるため最終候補企業の最大数は8社に増えた。

 

3.購買量

通知により、初年度の合意された購入数量は、次の規則に従って決定される。入札企業数が1社の場合、初年度の合意購入量の計算ベースの50%、2社の場合は60%、3社は70%、4社以上は80%となる。

また、製品によっても違いがあり、アモキシシリン顆粒、リネゾリド錠、モキシフロキサシン塩化ナトリウム注射剤、レボフロキサシン点眼剤など抗生剤関連の製品の初年度の合意された購入量は、次の規則に従って決定される。入札企業数が1社の場合には、初年度の合意購入量の計算ベースの40%、2社の場合は50%、3社は60%、4社以上は70%となる。

また、注意すべき点としては、購入契約は1年ごとに更新となるが、更新する場合、合意する購入額は原則として、前年の各地域における落札薬剤の合意購入額以上とする。つまり落札会社にとって購入量が減少する心配がなくなる。

 

4.調達サイクル

調達のサイクルは、落札企業数によって異なる。落札企業が1社又は2社の場合、1年を1つのサイクル、3社の場合は2年を1つのサイクル、4社以上の場合は、3年を1つのサイクルとする。

例外として、アザシチジン注射剤、モキシフロキサシン塩化ナトリウム注射剤およびレベチラセタム注射用濃縮液の調達サイクルは原則として1年とした。

 

5.違反リスト

今回もっとも注目すべき点は、違反リストという新しいルールが設定されたことである。14種類の違反行為を規定し、場合によっては罰せられることもある。その違反行為としては、申請資料の不真実性、コストより安い価格での悪意ある申請、賄賂、不当の競争、虚偽の文書、期間内売買契約を成立しないこと、選出資格を放棄すること、供給の約束を履行しないこと、製品の品質問題、GMP査察などで申請資料に重大な違反が判明したことなどである。企業が「違反リスト」に含まれている場合、その企業の入札資格は取り消される。選択された企業が「違反のリスト」に含まれている場合、その企業の資格は取り消される同時に、状況の深刻さに応じて、その企業または品目は、「違反リスト」に記載された日から2年間、各地域での医薬品の集中調達の入札への参加権がなくなる。

 

 

量的購買第3弾は、品種が多い上に使用量も多く、関係する企業は150社以上と予想されている。しかし、これまでの3回と比較して、今回の市場の反応は比較的穏やかであった(資本市場の反応も非常に穏やかで、7月30日、製薬業界の株は上昇傾向を続けた)。それは量的購買が正常化する傾向にあり、製薬企業は以前ほどパニック状態にはなっていないからだと推測されている。

 

 

・今まで国家レベルの量的購買は合計3回行われた。1回目は2018年11月「4+7都市」で31品種(結果は25品種が落札)を対象に試験的実施され、2回目は2019年9月、同じく25品種で25都市に拡大、 3回目は2020年1月、新たな33品種(結果は32品種が落札)を対象に行われた。品種違いを基準に、今回は3回目となるため、第3弾とした。

 

参考:上海集中入札購買管理事務所のウェブサイト(SMPA)、MENETデータ

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